カラスから農地を守りたい!
カラスは鳥による農作物被害の中でも大きな割合を占めます。山梨県総合農業技術センターの研究成果で、「0.3㎜以下の極細つや消し黒ワイヤーを2.5m間隔で格子状に張る」という方法がカラスの防除に効果があることを発表しています。ワイヤーやテグスを使ったカラス除けは以前から試されており、それなりに効果を上げていました。しかし、効果を上げるにはワイヤーは視認性が高い方が良いと考えられており、架線の密度もカラスが入ることが困難な1m程度の格子状に張るのが一般的でした。イノシシやシカの防除柵に例えれば、いわば物理柵のような考え方です。
しかし、山梨県の研究で「より目立たないワイヤーを使うことでワイヤーへの衝突を誘発する」ことで防除効果が得られることがわかりました。実験ではワイヤーの2.5m格子密度でも防除に成功しています。身体の一部に不意にワイヤーが触れることで恐怖を感じ、心理柵のような効果が得られるのではないかと思われます。
そこで未来のアグリは、φ0.3㎜のつや消し黒ワイヤー「カラスハイレマ線」を販売し、ご好評を頂いています。ワイヤーは細い程視認性が悪く、効果が高いと思われますが、細いワイヤーはそれだけ切れやすいというのも事実です。実際に、切れた場合の補修が面倒臭いという声も頂いていましたので、φ0.5㎜のカラスハイレマ線もラインナップに加え、販売しています。山梨県での研究成果を考えれば、厳密な比較実験をすればφ0.3㎜の方が効果が高いということになると思われますが、この太さでも効果は上々でのようです。設置方法も格子状ではなく、2m間隔の平行に架線する方法でもご満足いただいています。