ソリューション

獣害対策

野生動物の数をコントロールしたい

ワイルドライフマネジメントを全般的にサポートしたいと考える未来のアグリでは、防除柵だけではなく、捕獲についても取り組んできました。箱罠やくくり罠も取り扱っていますが、北海道では大型囲い罠や、最近ではパネル式の囲い罠を使ってのエゾシカの複数頭捕獲が盛んです。ICTを使った自動捕獲や遠隔監視&遠隔操作での捕獲も当たり前になってきています。

罠にも色々種類がありますが、捕獲対象によってよく使う罠は変わってきます。

シカを捕獲したい箱罠、くくり罠、囲い罠
イノシシを捕獲したい箱罠、くくり罠、囲い罠
サルを捕獲したい特殊囲い罠
アライグマを捕獲したい箱罠
クマを捕獲したい箱罠、ドラム罠

各種罠の特徴

箱罠

名の通り箱状の罠で、金網でできているのが一般的です。取扱いも易しく、様々な動物の捕獲に使われるポピュラーな罠です。
動物によって大きさも違いますので、対象動物に合った大きさ、強度のものをご使用ください。
写真(左)はイノシシ用の罠ですが、ご覧のように片側、あるいは両側の面が扉になっており、「檻の中に入った動物のアクションによって扉が閉じる」というのが一般的な箱罠です。

どのようなアクションで作動するか、そのギミックは色々ありますが、大きく「吊餌式」と「踏板式」があり、踏板式はアライグマ等の小型罠でよく使われます。アライグマ用の特殊なギミックとして、器用にも筒の中の餌を手で取ろうとする動物を捕獲するようなものもあります(写真右・栄工業さんのラクーンキューブ)。これは錯誤捕獲を防止するための罠です。

くくり罠

動物の通り道に仕掛け、一方を立木などに固定されたワイヤーが、罠を踏んだ動物の足を一瞬で括り、動物がワイヤーの届く範囲でしか動けなくなってしまう、というものです。動物が踏む場所に仕掛ける罠ですので、ある程度の経験が求められる罠といえます。

囲い罠

ある程度の広さの囲いの中に動物の群れを誘引し、入り口を閉じることで、一度に大量の動物を捕獲することを期待する罠です。
特に積雪のある地域では、誘引も容易で、10数頭を一度に捕獲することも珍しくなく、その数日後にも10数頭の捕獲が可能というようなこともあります。

下は、北海道総合研究機構(道総研)が無積雪期に牧草地を荒らすシカを狙って開発した「草地適用型囲い罠」です。
大口ゲートを使った通路型、防草ロール利用等で鹿の警戒感を減らしています。

特殊囲い罠

サルは、通常の囲い罠ですと、簡単に逃げ出してしまいます。
竹森鐵工さんの「サークルM」は、一度入ったら抜け出せない特殊な囲い罠です。
サルの群れはバランスを崩すと分裂して、かえって被害を増やすこともあるようですので、専門家の意見を聞きながら、捕獲の計画、実施をすべきでしょう。

ドラム罠

強度が強いだけでなく、クマが暴れにくく、また、爪や牙等を損傷し難い点で優れたクマ用の罠です。

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